スキンタグについて
外痔核など、痔による腫れがいったん引いたあとや、女性の場合、出産を契機として起こる肛門周辺の皮膚のたるみをスキンタグ（肛門皮垂）と言います。肛門の周辺ででっぱりのように感じますので痔と同等に考える方がいますが、痔とは異なり、血管の浮腫などを伴うことは少なく、単純な皮膚に生じているたるみのケースが多くなっています。
どの世代でも発症しますが、同じ姿勢をとり続ける、便秘症といった方に発症することが多いようです。
治療法
痔による血管の浮腫が残っている場合には、注入軟膏や坐剤、内服薬などで浮腫を解消します。 皮膚のたるみのみの場合、小さければ特に症状もありませんので、放置しても良いのですが、大きいものの場合、便の後お尻を拭く際に邪魔になってしまい、清潔が保てなくなる可能性もあります。皮膚のたるみは薬では治療できず、完治させるにはたるみの部分を切除してしまうしかありません。
まずは、ほんとうにスキンタグだけなのか、痔や直腸などの疾患がないか、検査でしっかりと確認します。出血を伴うような場合には大腸カメラ検査を行うこともあります。その上でスキンタグと確認された場合に手術を行います。
手術後
いぼ痔と合併していることが多いのですが、その場合はまず痔の治療を行いますが、手術としては結紮切除術となるケースが多く、手術創の完治までには2か月程度を要します。
患部を蒸散させる方法であれば、深部組織や周辺組織に熱の影響が及ぶことが少ないため、手術によるやけどが起こる可能性も低くてすみます。
ただし、術創の治癒状態は、患者様個々人によってことなりますので、数値的にはあくまで一般的な例です。
当院では、患者様それぞれの状態にあわせて、最適の治療方針を提案させていただいておりますので、いつでもご相談ください。